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葛根湯加川芎辛夷エキス顆粒は、慢性鼻炎や鼻づまりに悩む方にとって、一つの選択肢となるかもしれません。
今回は、ツムラの【第2類医薬品】葛根湯加川芎辛夷エキス顆粒について、薬剤師の視点から詳しく解説していきます。
「本当に効くの?」
「副作用はないの?」
そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、成分や効果、副作用のリスク、服用方法などを分かりやすく解説します。
ぜひ、参考にしてみてください。
葛根湯加川芎辛夷エキス顆粒とは?
葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)は、漢方薬の一種です。
葛根湯をベースに、川芎(せんきゅう)と辛夷(しんい)という生薬が加えられています。
これらの生薬が、鼻の炎症を抑え、鼻づまりを改善する効果が期待されています。
どんな人におすすめ?
- 慢性鼻炎に悩んでいる方
- 鼻づまりがひどくて困っている方
- 副鼻腔炎(蓄膿症)による鼻づまりや鼻水に悩んでいる方
このような症状でお悩みの方に、葛根湯加川芎辛夷エキス顆粒はおすすめです。
ただし、体力がある方に向いている漢方薬なので、虚弱体質の方や胃腸が弱い方は、服用前に医師や薬剤師に相談するようにしましょう。
効果・効能
体力中等度以上の方で、慢性鼻炎、蓄膿症(副鼻腔炎)による鼻づまり、鼻水などの症状緩和に効果が期待できます。
葛根湯加川芎辛夷エキス顆粒に含まれる生薬の働きは、以下の通りです。
- 葛根(かっこん):体を温め、発汗を促す
- 麻黄(まおう):気管支を広げ、鼻づまりを改善する
- 桂皮(けいひ):体を温め、発汗を助ける
- 芍薬(しゃくやく):炎症を抑え、痛みを和らげる
- 甘草(かんぞう):炎症を抑え、痛みを和らげる
- 大棗(たいそう):体を温め、体力を補う
- 生姜(しょうきょう):体を温め、消化を助ける
- 川芎(せんきゅう):血行を促進し、鼻の炎症を抑える
- 辛夷(しんい):鼻の炎症を抑え、鼻づまりを改善する
これらの生薬が相互に作用し、鼻の症状を緩和すると考えられています。
副作用のリスク
漢方薬も医薬品であるため、副作用のリスクはゼロではありません。
葛根湯加川芎辛夷エキス顆粒の主な副作用としては、以下のものが挙げられます。
- 胃腸の不快感、食欲不振
- 発疹、かゆみ
- 肝機能障害
- 偽アルドステロン症(むくみ、血圧上昇など)
- ミオパチー(筋肉痛、脱力感など)
これらの症状が現れた場合は、直ちに服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
特に、高齢者や高血圧の方、腎臓病や心臓病をお持ちの方は、副作用のリスクが高まる可能性がありますので、注意が必要です。
服用方法
通常、成人(15歳以上)は1回1包を、1日2回、食前または食間に水または白湯で服用します。
7歳以上15歳未満は2/3包、4歳以上7歳未満は1/2包、2歳以上4歳未満は1/3包を、同様に服用してください。
2歳未満の乳幼児には、医師の診察を受けさせることを優先し、やむを得ない場合にのみ服用させてください。
服用期間は、症状によって異なりますが、1ヶ月程度を目安としましょう。
もし、1ヶ月服用しても症状が改善しない場合は、医師または薬剤師に相談してください。
服用時の注意点
- 医師の治療を受けている方や、他の薬を服用している方は、必ず医師または薬剤師に相談してください。
- 妊娠中または授乳中の方は、服用前に医師に相談してください。
- 小児に服用させる場合は、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
- 服用後、体調に異変を感じた場合は、直ちに服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
- 直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください。
- 小児の手の届かない所に保管してください。
- 他の容器に入れ替えないでください(誤用の原因になったり、品質が変わることがあります)。
- 使用期限を過ぎた製品は服用しないでください。
葛根湯加川芎辛夷エキス顆粒の選び方
葛根湯加川芎辛夷エキス顆粒は、様々なメーカーから販売されています。
ツムラの製品は、医療用医薬品と同じ品質で、効果が期待できるでしょう。
まとめ
葛根湯加川芎辛夷エキス顆粒は、慢性鼻炎や鼻づまりに効果が期待できる漢方薬です。
しかし、副作用のリスクもあるため、服用前に医師または薬剤師に相談することが大切です。
ご自身の体質や症状に合わせて、適切な漢方薬を選び、快適な生活を送れるようにしましょう。
この記事が、あなたの鼻の悩みを解決する一助となれば幸いです。
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